グッバイレーニン
息子への愛と、母親への愛がつまった物語。
だけど、おもしろいぞ!
あらすじ
目が覚めた母親が東ドイツがなくなってしまったことで心臓発作を起こし、ショックを受けないようにと、息子たちが何とかして東ドイツがまだあるように頑張る…という話。
東西ドイツのことがよくわかります。こんなふうだったのかと。私などは昔、都市の中に壁があってそれが壊れたっと言う知識しかありませんが、そこで暮らしていて、実際に壁をみてた人たちがいるわけで、そのことがとてもよく描かれといるので勉強にもなります。
ですが、この映画は基本的に軽いコメディなので、楽しいです。
息子は母親のために頑張ります。
壁がなくなったことで、東ドイツのスーパーにあった食べ物がなくなり、スーパーで買った西のものを、ゴミ箱から東ドイツ製のビンを探してきて詰め直したり、
部屋で1日中過ごす母のために東のテレビ番組を作ったり、と努力するんですが、
いかんせん、西の文化がたくさん流入してきて、窓の外に見える団地の壁にコカ・コーラのでかい垂れ幕がみえたりして…大変です。
蛇足
以下、少しネタバレ入りますので、気をつけてください。
劇中では、母親が東が無くなったことを知るんですが、それを息子に伝えずに、息子は母が「知らないまま」死んだと思って幕は閉じます(もちろん私の解釈)。
母のためにひた隠しにした息子、
息子のために最後まで騙され続けた母。
こう、単純なようで難しい、、言葉にすることか難しい気持ちを抱かせた映画でした。
てか、めっちゃネタバレか。