迷子の警察音楽隊
あらすじ
エジプトからイスラエルのある都市に招待され演奏に来た、アレキサンドリア警察の音楽隊面々。
しかし、乗るバスを間違えてイスラエルのどこかの町に着いてしまう。
バスもなく、お金もなく途方に暮れた彼らは、地元で食堂を経営してる若い女将さん(美人・独身)に助けられる。
八人の楽隊のうち、初老の隊長とプレイボーイな若い隊員は女将さんの家に。
副隊長以下2人は店にいた失業中の男性の家に(しかもその日はこの男性の奥さんの誕生日だった。)。
残りは店に泊まることに。
彼らの長い夜が始まった…はたして、次の日の演奏会に間に合うのか…??!!(そんなハラハラドキドキはない。)
感想
こう、至って真面目な中に隠れている、
「可笑しさ」
って、本当に好きです。
もう、音楽隊の面々が途方にくれて立ち尽くす姿や、
女将さんに翻弄される隊長の悲しそうなどうしようもない顔やら。
音楽隊のプレイボーイが地元の青年に、泣いてる女性を慰める方法をレクチャーするシーンやら。
フフフって笑ってしまう瞬間がとてもたくさんあります。
しかし、
「おかしさ」と表裏一体である「かなしさ」が全編に溢れています。
街の寂れた雰囲気と、音楽隊の寂しい雰囲気、中でも隊長のもの悲しさが重なって、
まさに何重ものか寂しさのオーケストラを奏でている。それを観てるかのような映画でした。
ああ、そうか、DVDのパッケージ観て思い出しましたが、敵同士だったんだ。
確かに戦車の写真を隠そうとする隊員がいた。
中東戦争です。まさに、今も、イスラエル軍がガザに攻撃しています。
この戦争の視点が入ると、また違った気持ちが出てきますね…んん。んんー。ん。
むずかしいなぁ。
でも映画自体はほんとに楽しいものでした。
ほしよん。