ブレイキング バッド
まあ、これ以上のドラマはない。と上限を作るようなことは言いたくはないが、そう思ってしまうほど、すごい。
余命わずかな化学教師が、覚醒剤を作リ始めたことで、麻薬ビジネスの闇に飲み込まれていく!
あらすじ
至って平凡で、妊娠中の嫁と高校生の息子と暮らしていたウォルターホワイトは、突然ガンで余命一年と宣告されてしまう。
感想
子どもにお金を残したいという気持ちと、昔、友人と起業して共同経営していた会社が自分が辞めた後一流の企業になって、自分はのけ者にされたということに対する「見返し」という気持ちが交錯して、どこまでも深みにはまっていきます。
見所
ある行動を起こしたから、ある事件が起きて、その事件に対してある行動を起こしたから、さらに違う事件が起きて…という、連鎖がみごとです。
これは観るのが一番です。
誰も特別な人は出てきません。普通の人がどんどん深みにはまって抜けられなくなっていく。
やっぱり主役のブライアンクライストンの演技がすごい。ただの教師の顔がドンドン変わっていくんです。
その過程がすごい。
また、出てくる車もまたその乗ってる人の状況に合わせてあって、そこも見所どす。
内容はとても重く、観るだけでほとほと疲れます。それほどいろんな頭を使わなきゃ観れないドラマなんてそうそうありません。
しかし、めちゃくちゃまじめだからこそ、まじめに作られているからこそ産まれる笑いがあります。
真面目な人を馬鹿にした笑いではありません。
そんな低レベルな笑いではなく、真剣な笑いです。
シリアスな笑い。これがすごい。
一つ例をあげると、家族に秘密が出来て、気まずくなったウォルターが家族のためにピザを買ってきます。しかし、それすら受け入れられず、腹を立てたウォルターはピザを投げます。そしたら家の屋根にきれいに乗っかるんです。その構図と、それを俯瞰で移した映像がまた、すごい(どうも一回の撮影で成功したらしい、それもすごい)。
シーズン5がファイナルです。
Huluでは全シーズン字幕・吹替両方で配信されてます。
正直、これを観るだけのため契約してもいいくらい。DVDを借りたり買うよりはよっぽど安い。1ヶ月で観れば1000円ちょいで済む。てか、見始めたらすぐに見終わってしまうと思う。
まあ、観終わったらDVDなりでほしいと思うんだけど…。
言いたいことは沢山ありますが、とりあえず観てほしい。ほんとそう思うドラマです。