パレスチナ問題
イスラエルで起こっている問題について、
遠く離れた日本のただの司法受験生である自分ができることは、
「何も言わない」
ということだと思います。
誰でもネットワークを通じて何か意見を発信できる世の中です。
極端に言えばアラブの春のように、ネットで何か声を上げで、なにかの運動に参加する(しているようにみせる)といったことはいくらでもできます。(最近はマスコミがツイッタなどに影響されていることも含めて)
しかし、イスラエルの問題は根深いんです。
大学時代読んだ、高橋和夫先生の「第三世界の政治 パレスチナ問題の展開」(放送大学教材 1992年)によると、
その巻頭のチャートで始めに載っているのは
1492年、レコンキスタ完了
です(そこからどうなったこうなったは本を読んで下さい)。
これから考えたとしても今年で522年です。
それが歴史ではなく、現在進行形の問題なんです。
なので、今の自分がどうこう言える問題ではないと思うのです。
しかし、かといってなにもしない訳ではありません。
今の自分にできることをします。
そして、そのできることとは、
「なにも言わない」
ということです。
どちらかが正しいとか、間違っているとか、何かを批判したり擁護することを言うのは、何かをしている気持ちになりやすく、達成感、「参加」感もあると思います。
しかし、先に述べたとおり、簡単に何かを言えるような問題ではないと思うのです。
だから何も言わない。
ただ、高橋和夫先生の本をまた読んでおこうと思います。